COLUMN
コラム
2023/04/11
日本のフランチャイズビジネス
日本で毎年何件の新規事業が設立されているかご存知ですか?
厚生労働省が公表している「新規事業統計調査」によると2020年度だけで約50万件にのぼります。
このコラムを読んでいただいている方の中にも起業を目指してらっしゃる方も少なくないはずです。
その中でも、フランチャイズでの起業を選択肢として考えている方もいると思います。
本日は日本のフランチャイズについて学びましょう。
日本のフランチャイズビジネスは、多くの人々に利用されるサービスや商品を提供するために、独立した個人や企業がフランチャイズ本部と契約を結び、本部が保有するブランドやノウハウを活用して事業を展開するビジネスモデルです。
このビジネスモデルの最大の特徴は、本部から提供されるサポートや指導により、初めての起業や独立経営をする人たちでも、安心して事業を始められる点にあります。また、本部が保有するブランド力を活用することで、比較的短期間で顧客を獲得することができるため、ビジネスの成功につながる可能性が高くなります。
一方で、フランチャイズビジネスには、本部からの規定や指示に従う必要があるという制約もあります。また、契約内容によっては、本部からのサポートや指導に対して一定の報酬を支払う必要があるため、経営の負担が大きくなることもあります。
今後も発展する日本のフランチャイズビジネス
日本のフランチャイズビジネスについては、今後もさらに発展していくと考えられます。
その理由をいくつか挙げてみます。
- フランチャイズ市場の成長:フランチャイズ市場は、今後も成長が続くと予想されています。新しいフランチャイズ企業が次々に誕生し、既存のフランチャイズ企業も新規出店やフランチャイズ契約数の増加などを通じて拡大を続けることが期待されています。
- コンセプトの多様化:従来のフランチャイズビジネスは、飲食業や小売業などに限られていましたが、最近では美容や医療、教育など、多様な業種でのフランチャイズ展開が進んでいます。これにより、より多くの起業家がフランチャイズビジネスを選択する可能性が高まっています。
- オンライン展開の拡大:COVID-19の影響で、事業再構築が進む中、オンラインがますます重要になってきています。これにより、オンラインを活用したフランチャイズビジネスの展開も進んでいます。特に、地方に住む人々が、都市部のブランドを手軽に利用できるようになるなど、地域格差の解消にもつながっています。
以上のような理由から、今後も発展を続けると期待される日本のフランチャイズ業界。ただし、競争も激しくなり、より差別化されたコンセプトやマーケティング戦略が求められるようになると考えられます。
しかし、多くの業種・業態において、市場シェアを拡大するなど、成長を続けています。その多様性と高い需要により、今後も注目されるビジネスモデルとして存在し続けることが予想されます。
しかしながら、フランチャイズビジネスを始める前には、本部や契約書についてよく理解し、慎重に検討することが必要です。また、フランチャイズビジネスの成功には、熱意や努力に加えて、地道な努力や経営計画の策定なども欠かせません。そのため、起業家や経営者としてのスキルや知識を向上させることも重要です。