COLUMN
コラム
2025/06/11
フランチャイズ本部のあるべき姿とは
フランチャイズ本部は日本に1300あると言われています。
多種多様な業種業態があるフランチャイズですが、
中には加盟店とのトラブルや紛争を抱えている本部も
多く存在する現状があります。
では、トラブルを可能な限り少なくし、
本部と加盟店が良好な関係性でい続け、
かつビジネスとして成立、成功するにはどのような
姿が望ましいのでしょうか?
1,明確なビジョン・理念・ミッションを共有
加盟店と同じゴールや価値観を共有し、
全員が「なぜこのチェーンを拡大するのか」を理解して共感していること。
2.標準化とシステム化による品質統一
標準化:店舗デザイン、ユニフォーム、商品構成、サービス、接客など
すべてが統一された「同じ体験」を提供するための
マニュアルや可視化された基準を整備
システム化:教育、仕入れ、販促、会計・情報管理の仕組みを
自動化・情報化し、多店舗運営でも均質性を維持できるようにする
3.加盟店サポート体制の充実
教育・研修プログラム、開業支援、定期訪問(SVの配置)、
定期ミーティング、経営相談など、加盟店が自立しつつも
安心して運営できる支援体制を整備
4.情報ギャップの解消
本部が持つビジネスリスク、運営ノウハウなどを加盟店に
徹底的に書面、映像、口頭等で説明し、
トラブルや不信感を未然に防ぐ 。
5.組織力と役割分担の明確化
加盟開発、店舗開発、SV・教育、マーケティング、IT/会計管理など
各部門を明確に構成し、本部スタッフによる迅速な
意思決定・対応体制を構築 。
6.魅力あるビジネスパッケージの継続的ブラッシュアップ
加盟店単位で「収益性」「差別化」「拡大可能性」
「非属人性」「社会性」「共感できる理念」
「契約の明快さ」などを評価し、絶え間ない改善を行う。
上記のようなことを整理して運用することが
重要であり、整備を怠ると
加盟店が「こんなはずじゃなかった」となり、
トラブルや離脱につながる可能性が高くなってしまいます。
フランチャイズ本部は単なる「ロイヤリティ回収者」
ではなく、ブランドを共に成長させる真のパートナーとなります。