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COLUMN
コラム

2025/06/25

フランチャイズ本部とDX化

フランチャイズ本部におけるDX推進について、下記にてポイントを整理してみました。

1.そもそもなぜDXが必要か
◆業務の標準化・品質安定
 紙やExcelによるばらつく業務フローを
 デジタルマニュアル(データや動画)やチェックリストで
 統一することにより品質の均一化、効率化、
 新人教育の際にも役立ちます。

◆本部⇔加盟店間の連携強化
 電話やメール、FAXだけでなく、チャットツールや
 ヘルプデスクで双方向コミュニケーションを実現し、
 即応性と現場フォローを向上させることができます。

◆成果の可視化・納得度向上
 POSやKPIデータの自動集計による売上や業務進捗の透明化により、
 加盟店の信頼とロイヤリティ支払いの納得感を高めることができます。

2.ここでは、一部の具体的なユースケースをご紹介します。
◆業務の効率化と自治店支援
・経費精算のオンライン化:
 領収書をスマホ撮影し自動仕訳・データ保存→
 月100時間以上の作業削減&監査対応もスムーズに。
・サポート依頼管理の整備:
 ヘルプデスク化により、問い合わせの記録・進捗が
 リアルタイム可視化され、対応品質・スピード向上。
・eラーニング導入:
 集合研修から脱却し、受講履歴・テスト結果で
 教育成果の可視化・理解度改善へ。

◆オペレーションの自動化
・セルフオーダー・POS活用:
 飲食FCでの導入により、計算ミス防止・新人教育負担軽減・
 会計やキッチン連携の効率化。
・CRMと顧客分析:
 小売FCではPOSとCRM連携で購買傾向・顧客層分析を実施→
 商品戦略や売場配置の最適化を実現。
・LINE連携による販促強化:
 美容サロンFCでのデジタルポイントカード・
 予約連携・属性別DM配信による顧客リテンション強化。

3.導入の際の注意点
加盟店負担の設計:
 IT導入に伴う初期費用やランニングコストを
 誰が負担するか、本部・加盟店双方で合意形成が不可欠です。

4.推進ステップ
①課題の可視化:
 業務フローや連携体制の現状と課題の洗い出し。
②優先施策の選定:
 ボトルネックやニーズに基づき、効果高い領域からDXを導入。
③小さく試すPoC:
 経費精算やチャット連携など低リスクから始め、効果を測定。
④段階拡大:
 成功事例を基に、eラーニングやKPI見える化など範囲を広げる。
⑤成果を可視化・改善:
 数値で効果を示し、加盟店にも共有して信頼獲得と継続推進へ。

5.まとめ
DX化は単なるIT導入ではなく、組織全体の運営体制や
文化を変革し、効率化・品質向上・収益拡大・
ブランド価値強化へつなげる取り組みです。
段階的に進め、本部と加盟店双方の負担や
価値を切り分けながら、成功事例を積み重ねていくことが重要です。

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